生きがいを求める理由

Posted in 生きがいとは  by: まみ
1月 6th, 2010

家族に囲まれていれば、それが生きがいとなって生きていけるとも限りません。

以前の資料になりますが、平成6年の国民生活白書を見ると、老人の自殺率がいちばん高いのは、3世代同居のケースでした。

独りぼっちの孤独も確かにつらいですが、一緒にいて、相手にされない孤独は、さらに耐えがたい苦しみが伴うようです。

学校でのいじめも、周囲からの無視がいちばんつらいといわれるのも、うなずけます。

「父帰る 茶の間の子供ら 部屋帰る」きくちカン

(第一生命「第14回私が選ぶサラリーマン川柳ベスト100」より)

こんな川柳は、どこにでもある家庭の風景を表わしているようで、思わず笑ってしまうのですが、仕事から帰ってきたお父さんが、安らぎを求めた子供たちから、疎まれ避けられるのは、何とも寂しい話です。

定年後は「ぬれ落ち葉」「産業廃棄物」などと揶揄され、邪魔者扱いされるに至っては悲劇というよりないでしょう。

家族とともにいても、孤独なのです。

仏教にこんな言葉があることを、知人に教えてもらいました。

独り生まれ、独り死に、独り去り、独り来る

お釈迦さまの言葉だそうです。

人は生まれた時が独りならば、死んでいく時も独り。生きている間も独りぼっち。

確かに、親や兄弟、友達や恋人などは、多くいても、心はどこか、寂しい、寂しいと震えているように思えます。

東京砂漠ともいわれるように、大勢に囲まれるほどむしろ、人は分かり合えず、孤独を感じるものなのかもしれません。

大学のコンパや会社の飲み会で、周りが盛り上がるほど、なぜか、自分だけ居場所がないと感じた経験はないでしょうか。

そんな孤独な心をまぎらわすために、私たちは、生きがいというものを求めずにはいられないのでしょう。

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